アラフォーが香港・マカオへ一人旅!カジノ激闘編

ほぼ思いつきで決行した、今回の3泊4日の香港・マカオのアラフォーの一人旅ですが、
行く前から決めていた旅行のメインは、「マカオでカジノ」、です。

沢木耕太郎の深夜特急1〜香港・マカオ〜において、カジノの舞台となったリスボアホテルに向かうべく、旅行二日目に香港からマカオへと出発しました。

いざ!マカオへ

マカオへは香港島の上環駅が最寄りのフェリー乗り場から渡ります。

香港⇆マカオはターボジェットというフェリーで約55分、料金は平日昼間で164HKドルです。

フェリー乗り場でチケットを購入し、空港の出国審査のようなゲートでパスポートを提示して通過し、フェリーへ乗船となります。

フェリー乗り場は中国人であふれかえってました。

ターボジェットはほぼ1時間でマカオのフェリーターミナルに到着。入国審査のゲートでまたパスポートを提示し、いざマカオ入りです。

フェリーを降りて入国審査へ向かう

フェリー乗り場を出ると、道路を挟んだ向こう側に、各ホテル(カジノ)行きのバスが並んでいます。

方面別シャトルバス案内板

このバスは特にホテルの宿泊者やそこでカジノをやらなくても無料で乗ることができます。

私は沢木耕太郎が深夜特急で大小での熱い戦いをした舞台でもあるリスボアホテルを目指します。

勝負の舞台グランド・リスボアホテルへ

目の前はもうカジノへの入り口でした。

こちらはリスボア・ホテルの向かいに建設されたグランドリスボア・ホテル。

10分も経たないくらでバスはホテルの地下駐車場へと到着しました。

カジノ内は撮影禁止とのことで写真はありませんが、スロットマシン等が並んでいることもあり、入った瞬間はゲーセンか?という印象を受けました。

そのまま進むと、ディーラーが座るテーブルが目に入ってきました。

二つほどのテーブルで人だかりができており、おそらく中国人の観光グループです。

やられているゲームはバカラでした。

バカラといえば、かの大王製紙の創業家3代目が106億円を熔かしたというゲームです。

沢木耕太郎さんの以下小説もバカラが題材となっています。

バカラというゲームは簡単にいうと、プレイヤー側とバンカー側が2〜3枚のトランプのカードを引き、どちらがより9に近くなるかを当てるゲームとなります。

引き分けもありますが、基本、2択の丁半博打でシンプルなゲームです。

金額が書かれたコインでゲームが行われており、どこでそのコインが買えるのか辺りを見回していたら、どうやら各テーブルのディーラに現金を渡せば交換してくれるようでした。

しばしディーラがいる各テーブルをきょろきょろと見て回っておりました。

人だかりのあるテーブルもあれば、客が一人も付いていないテーブルもありました。

各テーブルには最低賭け金の表示がされています。

その時に混んでいたテーブルは最低賭け金が200HKドルで、空いているテーブルは最低賭け金が500HKドル、1,000HKドルのテーブルでした。

最低賭け金とは1回の勝負での最低必要金額であり、200HKドルというと約3000円程度です。

他には300HKドルという台もあり、まずは最低賭け金が200か300HKドルで勝負しようと決めました。

早速、空いているテーブルのディーラーにまずは2,000HKドルを渡し、コインに交換しました。

帰ってきたコインは、1,000HKドルが1枚、500HKドルが1枚、100HKドルが5枚。

コインを握りしめ、勝負するテーブルを探して歩きます。

闘いの舞台、夜のグランドリスボアホテル

深夜特急で沢木耕太郎が熱くなった大小で勝負!

最低賭け金が300HKドルの「大小」のテーブルが盛り上がってました。

大小とは、沢木耕太郎が深夜特急(香港・マカオ編)においてリスボア・ホテルにて勝負したゲームです。

こちらもルールは単純で、3つのサイコロの合計数が大(11〜17)か小(4〜10)かを当てるゲームです。

ぞろ目は親の総取りとなります。そのため上記の数字に3と18がありません。

但し、ぞろ目にも賭けることは可能です。

大に300HKドルを賭けて当たれば賭け金と同額が追加されて600HKドルとなって返ってきます。

まずは大小での勝負に決めました。

ディーラーの横にはディスプレイがあり、そこには最低賭け金額の他に、大大小小小のようにこれまでの結果とサイコロの出目、大小の出現比率、サイコロの各数値の出現回数が表示されてます。

私はこれを参考に、例えば大が続いているときは小が出るまでは大に賭け続ける、大大大小大大大小大大とパターンとなった場合は次も同じパターンで大にする等、勝手に根拠だてて賭けていました。

所持コイン2,000HKドルで最低賭け金が300HKドルのテーブル場合、ストレートで負けた場合は300HKドル✖️5ゲーム、500HKドル✖️1ゲームで6ゲームで終わってしまいますが、基本2分の1なので勝ったり負けたりでコインは増減を繰り返します。

増減を繰り返しながらゲームに興じていると3〜4時間はあっという間に過ぎ去ります。

このフロアは地下ですが、いったん表に出て息抜きして再戦します。

グランドリスボア・ホテルの向かいに、リスボア・ホテルのネオンが煌々と輝いています。

   老舗カジノ感があり、派手さにテンションも上がります

沢木耕太郎はここで勝負したんだなぁと感慨にひたります。

地下に戻る前に、上のフロアも見て回りました。

上のフロアは最低金額も高く、VIPルームの入り口がありお金持ちゾーンでした。
後半戦を楽しもうという気持ちで再び大小のテーブルへ復帰します。

まさかの快進撃の始まり

ここからが快進撃の始まりです。

大か小かの1/2の確率ですが、感覚的に8割以上の勝率で勝ち続けました。

100HKドルのコインが増えるたびに1,000HKドルのコインに交換して利益確定のつもりでポケットに入れだしました。

2,000HKドルが6,000HKドルになりました。

この時点で既に夕方の6時を過ぎており、カジノも楽しみ利益も確保したので今日はホテルに戻ろうかと頭に浮かびました。

しかし、旅行前に沢木耕太郎の深夜特急(香港・マカオ編)を読んできた私には以下の感情が沸き起こりました。

私が望んだのは賢明な旅ではなかったはずだ。

むしろ、中途半端な懸命さから脱して、徹底した酔狂の側に身を委ねようとしたはずなのだ。

ところが、博打という酔狂さに手を出しながら、中途半端のまま賢明にもやめてしまおうとしている。

賽は死、というのに、死は疎か、金を失う危険すらもおかさず、わかったような顔をして帰ろうとしている。

どうして行くところまで行かないのか。博才の有無などどうでもよいことだ。

心が騒ぐのなら、それが鎮まるまでやり続ければいい。

賢明さなど犬に食わせろ。

※沢木耕太郎「深夜特急1ー香港・マカオー」(新潮文庫)より引用

私もまだ心の騒ぎが鎮まらず、勝負を続けることにしました。

更なる快進撃・中国とのタッグ戦

つきまくっていた大小も小康状態となり、次はバカラへと勝負の場を移しました。

数名が付いていた最低賭け金が300HKドルの空き席に座り勝負を開始しました。

こちらも大小のテーブルと同じように、プレイヤーとバンカーの勝ちの履歴がモニターに映されてます。

大小と同じようにモニターを見ながら自分のなかで勝手に根拠を作って賭けました。

基本スタンスは流れに乗るでした。

プレイヤーが勝ち続けていれば、そろそろバンカーか?ではなく、プレイヤーに賭け続けるスタンスです。

先ほどの大小での快進撃の更に上をいく、大げさですが神がかかったように勝ち続けました。

ここは勝負!とポイントを決めて賭け金を500HKドル、1,000HKドルへと増額したゲームが面白いように当たり続けたのです。

バカラや大小で掛ける時には自分のコインを重ねて賭けたい方にコインを置くのですが、たまに自分のコインに中国人が勝手に50HKドルや100HKドルを載せてくることがあります。

最低賭け金額が300HKドルであり、50や100HKドルだけでは賭ける事が出来ないので、私の賭け金へ相乗りして賭けているのです。

勝負に勝った際には一旦配当は私が受け、それぞれの賭けた金額に応じて利益を渡してあげねばなりません。

面倒くさいなぁと思っていても隣の中国人のおばあちゃんや、その親戚っぽいおじさん、おばさん等、後ろのギャラリー陣もばんばんコインを乗せてきます。

相乗りされても勝ち続けていると変な一帯感が出てきて、ギャラリー陣からも次はバンカーじゃないか?等とジェスチャーしてきたりと日本・中国のタッグ戦の様相になりました。

大小の時と同じように100や500HKドルが増えてきたら利益確定のつもりで1,000HKドルコインに交換してポケットにしまってました。

ゲーム中にディーラーの引いたトランプのカードが何の絵柄も無いカードが出ました。

これはカード切れの合図で、これが最後のゲームとなります。カード補充のため一旦、場は終了です。

喫煙室で先ほどギャラリーにいた中国人に「おつかれ!やったな!」ってな感じでタバコをすすめられ、勝利の一服を楽しみました。

中国人が去った後、ポケットの1,000HKドルコインを数えると11枚、手元の100HKドルコイン10枚と合わせて合計12,000HKドル。

2,000HKドルからの大勝利です。

ここで止めていたら、の話ですが。。

グッドバイ マカオ

元手2,000HKドルが手元には12,000HKドル分のコイン。

10,000HKドルの儲け。日本円にして約15万円。

キリも良い。今回の旅行費用10万円も賄え、免税店等で妻への土産も奮発できる。

時間も既に21時をまわりもう止めどきだよな。。。と思いました。

ですが、先の大小での快進撃後の続行時と同じ理由をつけて勝負を続行しました。

小金稼ぎではなくひと財産稼ぐか!との勢いでもうホテルには戻らないつもりで続けることにしました。

負ける時は淡々と負け続けます。

詳細は割愛しますが、持っていたコインは尽き、ゲームオーバです。

これはオカルト的な感想ですが、ディーラーとさしの勝負の時(テーブルに私以外のゲームへの参加者がいない時)は負ける率が跳ね上がりました。

もし次にカジノで勝負することがあれば、さしでの勝負は避け、ある程度客がついているテーブルでの勝負に徹しようと思います。

日付もとうに変わり、飲まず食わずで半日以上勝負し続けた疲れがどっと出て、ホテルに戻ることにしました。

香港⇆マカオ間のジェットフェリーは24時間運航しています。

この時はもうカジノはいいや。。と思ってましたが、こうして記事を書いている今、次はいつ、どこのカジノに行こうか、行けるのかと考え始めている自分がいます。

賢明さなど犬に食わせろ!と思おうと自分に言い聞かせますが、やっぱり悔しい!

またカジノ貯金でも始めようかなと。

でも私は日本にカジノができても多分行きません。

海外での非日常での体験として楽しみたいのです。

次はマカオのホテルに滞在してカジノへ行こうかなと検討しています。

こうして今回の3泊4日の香港・マカオ旅行のメインイベントが終わりました。

アイキャッチ画像は夜のリスボア・ホテルです。

ギャンブル好きには、プロギャンブラー森巣博さんの本は必読です。

カジノに興味がある人は必読!「賭けるゆえに我あり」(森巣博)を読む

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