日経記事から見るがん研究の今。がん生存率の向上を期待!

 

日経を読んでいるとがんの研究に関する記事が結構目につきます。

先週から日経に掲載されていたがん治療に関する研究の今についてまとめました。

 

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がんの転移先を予測する研究

がんによる死亡原因として、がんの転移が大きな要素としてあります。
がんの転移先が予測できれば予防治療も進みます。

がんが転移する仕組みを解明する研究の記事です。

がんが転移する仕組みとしては、
まず、がん細胞から放出される「エクソソーム」という粒が、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器に移動して付着。
そこを目掛けてがん細胞が集まる仕組みとなっており、エクソソームの表面には特定の臓器にだけ付く突起があり、この突起の種類によりどの臓器に転移するかが決まるそうです。

肺に転移しやすい乳がん細胞は肺に取り付きやすい突起を持つエクソソームを放出しており、実験によると、人の乳がん細胞からこのエクソソームを取り出してマウスに注射すると高い割合で肺に集まったそうです。

まだマウスでの実験段階ですが、転移する前にそのエクソソームを特定し、転移先を予測することで、がんの転移予防の可能性が上がることが期待されます。

この研究は、米コーネル大の星野歩子博士(がん生物学)らのチームがネイチャーに発表したものです。

血液中のがん細胞の研究

東京大学がフランスのリール大学等と共同でがん細胞の解析を始めました。

がん患者の血液中には転移に関わるがん細胞や、がん細胞のもとであるがん幹細胞等など、種類の異なるがん細胞が存在しているようです。

東大が開発した微小電子機械システムを用いてがん患者の血液の詳細な解析が進められます。

この研究の効果として、がん細胞の性質に合った抗がん剤の選択などが期待されます。

食道がんに対して一定効果の可能性がある薬の研究

私の父は食道がんで亡くなリました。
放射線や抗がん剤治療を継続しましたが、効果が見られず、最終的には脊髄などにも転移が進んでしまいました。

そんな私にこの日経記事が目にとまりました。
小野薬品工業と慶応義塾大学が共同で開発し、販売もされたメラノーマの治療薬が、食道がんへの一定効果の可能性があると発表された記事です。

この薬を、従来の抗がん剤が効かず手術もできない食道がんの患者65人に投与したら、10人でがんが縮小、1人が消失したようです。

投与されたのは、「オプジーボ(一般名ニボルマブ)」という薬です。

この薬は、免疫力を高めてがんを攻撃する治療薬としても期待されており、メラノーマの薬として医療保険が適用されているようです。

 

これら日経記事で紹介されている3つの研究のように、がんの治療に関する研究は着実に行われています、
10年後か20年後かはわかりませんが、自分もがんになるリスクは大きい状況です。

これからも、がん研究の動向等の情報はウォッチを続けて行きたいと思います。
自分ががんになった時に少しでも研究が進み生存率が上がっていることを期待します。

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