文章力がない人の共通点とは?書くための文章講義(本の紹介)

文章力がない人の共通点とは?書くための文章講義

私は文章を書くのが苦手です。
ブログを始めたのも、書くことに慣れて、文章力を上げたい、というのが理由の一つです。
ただ、現在もブログ記事の作成を通じて、自分の文章力の無さを未だ感じているところです。
ブログ(文章)を書くことに関して、私が考えている課題は主に以下の3点です。

1.記事を書くのに時間がかかる
2.理解してもらえる文章となってるか不安
3.そもそも何を題材にして書くか決まらない
   

一つの題材を思いついて記事を書く際において、何をどのように伝えるか、どのような構成にするか、どうすれば読みやすく理解しやすい文章になるのか、といったことを考えながら書いていると、気付いたらかなりの時間が経過してしまっています。
時間をかけて書いても、実際にその文章が理解しやすく、また読む人に興味を持って読んでもらえる記事になっているのかも不安です。
また、そもそも何を題材にして記事を書くかが決まらず、ブログの更新頻度も少ない状況となっています。

これまで文章力に関する本は何冊か読んできました。
こんな状況の中、今回ご紹介する本は私の上記の悩みの解決にとても参考になりました。
文章を書くことに関して、あらためて再確認したこと、また、新たに気付いたことも多くありました。
以下が今回紹介する本のタイトルです。
これまでの学校教育において、読書感想文などを作文してきましたが、文章の書き方なるものは教わってきませんでした。
そのような状況を踏まえ、長いライター歴で培ったスキル・考え方をこの本へまとめ、タイトルに表現されています。

20歳の自分に受けさせたい文章講義

著者は、古賀史健さんというライターです。
ベストセラーとなった「嫌われる勇気」の共著者でもあります。
私自身が抱える課題解決の為に、本書のなかで特に参考にしたことをピックアップして紹介します。

書けない人に共通する問題点とは?

まず著者が本書で設定する読者層、つまり「文章が書けない人」、に共通する問題として以下2点が上げられています。

①文章を書こうとすると、固まってしまう。
②自分の気持ちをうまく文章にすることができない。

まさに現在の自分の状態です。
自分の想いを伝えよう、表現しようと思っても、うまく言葉にできずに頭のなかが思考がぐるぐるしている状態、これがまさに書けない状態です。
著者は、この思考がぐるぐるしている状態を自分の言葉に翻訳することこそがまさに書くことであると定義しています。

書けるようになる為に

ⅰ.頭の中を可視化する

書こうと思っても書けない状態を打破する為に、まずは頭の中でぐるぐるしている思考を吐き出す必要があります。
具体的には、紙などへ思いつく考えを書き出して可視化する作業です。
そして可視化した素材や客観的な事実等の編集が、書くこと、となります。

また、書くネタが無い状態というのは、実は書くことが沢山ありすぎて書くべきことが見えていない状態であるとも著者は述べています。
何を書くかを探すのではなく、何を書かないか、を整理することでより書くべきことが見えてくると。

考えてから書く、のでは無く、書いてから考えるといったスタンスですね。

ⅱ.文章の論理を構成する

著者は、「文章を書くことは、他者を動かさんとする“力の行使”」であると本書で書いています。
他者の心を動かし、考えを動かし、ひいては行動までを動かすものが文章であるとし、文章には読者に伝える主張が必要であると。
ただ、自分が伝えたい主張だけが先行し、その根拠に乏しい文章は、説得力に欠ける為、文章の論理構成としては以下のような3層構造が基本となると書かれていました。

① 主張
② 理由
③ 事実

①の主張は結論と置き換えても良いかもしれません。
シンプルですが、伝えるべき主張(結論)、その主張する理由、及び理由を裏付ける事実、この3層構造が文章に必要な論理構成となります。

思考を可視化した情報と、その他の事実等を並べ、上記の3層構造の論理に当てはめていけば、書くことに悩む時間も軽減するかもしれません。

ⅲ.2つの想定読者を設定する

文章には誰かへ何かを伝えるという作用が内包されています。自分しか見ない日記であっても、自分自身という読者がいます。
自分の主張をいかに読者に効果的に伝えるか。
このために、以下2つの想定読者の設定について、本書で説明されています。

① 10年前の自分
② 特定の“あの人”

①の10年前とはあくまでも例であり、要は過去の自分のことです。
自分の書く文章を10年前の自分が読んだら、どれだけ有益なものになるのか、どうしたら納得させられるか、といったことを想定して文章を書くことです。
この10年というスパンを、内容によっては1年前や1週間前などに変えたり、また、未来の自分が読んだら、といった想定で文章を書いてみるのも面白いかもしれません。

本書における②の“特定のあの人”とは、対義語としては多数派となります。
多数派という顔の見えない読者を想定するのではなく、より具体的な読者像を想定することを著者は勧めます。
マーケティングにおける、いわゆるペルソナの設定ですね。
例えば、とある観光地を紹介する文書を書く場合、20代の若者向けと65歳以上の高齢者向けへの訴求内容は違ってきます。どちらにも共通的な内容であればエッジの無い一般的な観光案内文となります。
年代の他に性別・家族構成・年収・所属業種・抱える悩み等々、細分化していけば、よりその文章のベクトルが明確となり、結果として、その他想定読者層へも響く文章となるといった具合です。

また、難しいことや専門的な内容を、より平易にわかりやすく伝えることも重要であり、例えば自分の母親や祖母等を想定読者にして考えてみる、といったことも紹介されています。

ブログ作成など文章力向上に向けて

以上、本書で書かれている内容の一部をまとめました。
本書にはこれらの他に、文章のリズム(句読点、改行、接続詞等)、推敲などの文章を書くにあたっての講義が含まれています。
さすがに文章講義本であるために、文章も読みやすく、内容も興味深かったので一気に読むことが出来ました。

本書で参考にしたことを、今後の業務やブログでの文章作成で実践したいと思います。
ブログ記事の作成に向けた日々の営みは以下の流れになるかなと思ってます。

インプット(読書、経験など)

思考

アウトプット(思考の可視化、メモ、日記など)

題材の決定(ネタの編集)

想定読者の設定

論理の設定(主張・理由・事実)

文章作成

想定読者の設定は題材の決定前でも良いかもしれません。

可視化できる思考を増やすべく、読書や経験を増やし(インプット)、メモや日記などで可視化した思考や知識をストックしていく(アウトプット)。
ストックした思考や知識を編集して題材を決定し、想定読者を設定のうえ、3層構造の論理構成に当てはめて文章を作成する。

まずは本書で参考にしたことを実践し、量を積み上げていく必要があります。
文章を書くこと自体が楽しくなるまで、なんとかブログも継続したいと思います。
書くことは考えることと捉え、“ぐるぐる”している思考をクリアにして、併せて話べたも改善していこう。

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